ローズアブソリュート(精油)

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アロマのやさしさ

ローズは「香りの女王」と呼ばれるほど、美しく高級感に満ち溢れたエレガントな香りがします。古くから女性を魅了し続けてきたローズの香りは、数あるエッセンシャルオイルの中で最も美しく、最も魅惑的なものと言ってよいでしょう。「女王」の名前で呼ばれることが示唆する通り、アロマテラピーにおける特性も、「最も女性的な領域」において強く作用します。

ローズ・アブソリュートはローズの花から溶剤抽出法で生産されるものです。水蒸気蒸留法で生産されるものはローズオットーと呼ばれます。ローズオットーがほぼ無色であるのに対し、ローズ・アブソリュートは美しく透き通るような赤色をしています。アロマテラピーでトリートメントに使う場合は、ローズオットーのほうがローズアブソリュートよりも好まれますが、香りの美しさはローズ・アブソリュートのほうが遥かに優れています。また、催淫特性と抗菌特性においても、ローズアブソリュートのほうがより勝っています。

ローズは極めて複雑な成分構成を持っています。わかっているだけで300以上の成分が含まれており、それらがエッセンシャルオイル(精油)全体の86パーセント程度を占めています。残り約14パーセントは極めて多数の微量成分からなっており、この複合的な組成が、ローズの優れた特性に関して極めて重要な役割を果たしていると考えられています。

精神面においては、悲嘆、嫉妬、恨み、落ち込みなどあらゆるネガティブな感情を解す特性があると考えられています。人間関係の破綻によるショック、挫折による自信の喪失などの場合にも、ローズの美しい香りは、あなたを優しく包み込んで支えてくれます。高級化粧品にローズのエッセンシャルオイル(精油)を使用しているものがあるのも、ローズの優れた特性によるものです。高価なエッセンシャルオイル(精油)ですが、ごく少量でも十分に特性が得られますので、キャリアオイルに希釈してトリートメントに使う場合も、低濃度で大切に使ってください。「女性的な領域」において優れた特性を発揮するローズは、女性の美しさを力強く支えてくれると同時に、女性の様々な辛さや問題に際して優しくサポートしてくれます。作用がとてもが穏やかなこともローズの特長の一つです。子供に対する使用にも適したエッセンシャルオイル(精油)で、落ち着きのない子供に対しては、芳香浴やアロマバス、トリートメントで使用することもできます。(但し、3才未満のお子様へのトリートメントは控えてください。)美しい香りのローズは、催淫特性を持っているとされるエッセンシャルオイル(精油)の一つでもあります。ベッドルームの雰囲気作りにも使ってみてください。

ローズはこのように極めて優れた特性を持ちますが、残念なことに偽和が容易にできるエッセンシャルオイル(精油)でもあります。世界中で生産されている量より、化粧品業界や香料業界において消費、使用されいる「ローズオイル」の総量が上回っており、まがい物が「100%のローズオイル」として不当に流通している証拠となっています。偽和は、共通の成分が含まれ、香りが似ているゼラニウムやパルマローザなどと混ぜ合わせるか、もしくはそれらのエッセンシャルオイル(精油)から特定の成分を分離して加える方法で行われるのが通常です。さらに酷い場合は、まったくの合成物質を加えてより安価に偽者の「ローズオイル」が作られています。巧妙に作られたまがい物のローズオイルは、見分けるのが難しく、販売業者自身もそうとは知らずに「100%のローズオイル」として販売しているケースが残念ながらあります。100%のローズ・アブソリュートはローズオットーよりは融点は高いですが、やはり低温になると確実に固形化します。もし冷蔵庫に入れても、固まらず液体のままであった場合は、極めて疑わしいと考えて間違いありません。こうしたまがい物には残念ながら本物のローズオイルの持つ優れた特性は一切期待できません。

低温で固まったオイルは、掌で温めて液体に戻してください。他の多くのエッセンシャルオイル(精油)と異なり劣化しにくいオイルで、長期間品質が安定しています。

*正確には、溶剤抽出法で生産するオイルは「エッセンシャルオイル」ではなく「アブソリュート」です。日本語では、アブソリュートも「エッセンシャルオイル」と呼ばれることが多いですが、英語では両者は区別されています。

 

 


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